名ピアニスト、アルフレッド・ブレンデルの言葉
「私の理想的な意見では、調律師はより優れたピアニストでなければならない。また一方、すべてのピアニストは自己防衛という意味からだけでも熟練した調律師でなければならない」
A.ブレンデル/岡崎昭子訳 『楽想のひととき』より
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オーストリアのピアニスト(チェコ出身)でその理知的な演奏だけでなく音楽教育者としても名を馳せたアルフレッド・ブレンデル。彼はピアノの構造や調整を熟知するなど調律師への理解を持ち合わせた稀有な音楽家でした。
調律終わりに時間を少々頂戴し、彼の言葉を思い出しつつ「弾き手」の目線でコンサートピアノをチェック…
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調律師の頼りなさと無関心は、多くの場合ピアニストの無知に原因がある
ピアニストは、ピアノのどんなところが良くないのか、はっきり感じとって、言葉に出すことができない
多くのピアニストは、コンサート・グランドからどの程度のものを期待できるかということさえ理解していない
まるでピアノ会社がその無知を利用して、時おり驚くほどの欠陥が最初からあるものや、「歯並びの悪い」鍵をもった楽器を発売しているような気がする
こういう視点から見ると「悪いピアノというものはない。ただ悪いピアニストがいるだけだ」という説は、ピアノ技術が衰えかけていることから注意をそらせようとする、ピアノ販売者のモットーのように思われる
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ピアニスト、調律師、メーカーや販売者の姿勢にも疑問を投げかけ、業界の質的向上のためにはさらなる相互理解が必要と説いた名匠ブレンデル。フォロワーさんはどのようにお感じになられますか?
抜粋した著述は1978年の寄稿、半世紀ほど経た現状は如何でしょう。一石を投じるべく2013年に独立し、ピアノプレップ社を設立した動機付けにもなっています
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